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法学研究(民法家族法を中心として)

「不動産登記法」スクーリング第1日目 [法学研究(色々な法学・法律等)]

投稿日時:2014/07/05(土) 21:25

「不動産登記法」スクーリング第1日目

 

 初日であったので、手続法である「不動産登記法」のさわりと、「民法176・177条」についての講義。

民法の物権法の復習みたいであった。と言っても、昨年の物権法の講義は、かなり忘れていて、少し思い出した程度。

時々「再学習」しないと、忘れるものである。

昨年の物権法では、「民法177条」規定の、第三者に対する対抗要件となる登記について、よく理解したつもりだったのですが・・・残念。

講師は、弁護士資格を持つ下村先生。

評価は、講義内の小テストと最終の単位認定試験の総合評価です。「落とすための試験でない」とのことですので、全日出席すれば、単位は取得できると考えてます。

まあ、せっかくの機会なので、「不動産登記法」の基本をマスターします。

 


科目名:不動産登記法
担当教員:下村 泰

授業概要・方法等
不動産登記という制度について、その仕組みや手続を民法との関連で、どう理解するかに重点をおきながら制度の意義と構造を学習する。

学習・教育目標及び到達目標
不動産登記という制度のもつ意味を理解し、不動産取引の安全の為に、民法177条が機能する場面を考える。

成績評価方法および基準
小テストと筆記試験の総合評価による。 100%

教科書
齊藤隆夫 『集中講義 不動産登記法[第3版]』 成文堂 定価:3,500円+税

授業計画の項目・内容
不動産登記法と物権法との関連を明らかにし、登記のもつ意味を手続面と実体面から講義する。

第1回 不動産登記の意義
不動産物権変動の公示の必要性、公示方法(対抗要件主義か、効力発生要件主義か)

第2回 表示に関する登記と権利に関する登記
表示に関する登記は、職権主義がとられ、登記官に実質的審査権が付与されている。権利に関する登記は申請主義がとられている。

第3回 登記はいかなる場合に必要か
(1)登記を要する不動産
(2)登記を要する権利
(3)登記を要する権利変動

第4回 登記をすれば、どのような効力を生ずるか(1)
(1)対抗力・・・意思主義と対抗要件主義
(2)権利推定力
(3)形式的確定力

第5回 登記をすれば、どのような効力を生ずるか(2)
対抗力 民法177条の第3者の範囲

第6回 不動産賃借権と対抗要件
民法605条及び借地借家法10条
賃貸不動産の譲渡は賃貸人の地位の移転を伴うか

第7回 物権変動と登記が特に問題となる場面(1)
(1)取消と登記
(2)解除と登記
(3)時効取得と登記

第8回 物権変動と登記が特に問題となる場面(2)
相続と登記(1)相続放棄と登記
(2)遺産分割と登記

第9回 登記と公信力
民法94条2項の類推適用

第10回 登記が効力をもつための要件(1)
登記の有効要件
(実質的有効要件、登記が実体関係と符号しているか)

第11回 登記が効力をもつための要件(2)
登記の形式的有効要件
(1)二重登記
(2)登記申請意思に瑕疵のある場合

第12回 登記はどのように行われるか
申請主義、共同申請主義、登記申請行為の法的性質 登記申請能力(行為能力は必要か)

第13回 不動産登記手続の概説
登記申請の方法、申請情報、添付情報について

第14回 所有権に関する登記
(1)所有権移転、保存、更生、抹消の各登記
(2)買戻権に関する登記

第15回 相続による登記・仮登記
相続による登記の仕方及び仮登記のもつ担保的機能

定期試験


 

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