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古事記の研究

天地開闢 「造化の三神」と「神世七代」 イザナギとイザナミの誕生 [古事記の「ゆる訳」]

投稿日時:2016/04/26(火) 12:25

 

1.天地開闢
1-1.「造化の三神」と「神世七代」

最初は天地開闢。世界の誕生です。日本神話の場合、淡々と神様が生まれていく、というのが特徴でしょうか。古事記では、高天原(天つ神の居住地)はそもそも存在しており、ここに三柱の神様が誕生します。

・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
・神産巣日神(かみむすひのかみ)

漢字も読みもいきなり難しいですね。。いわゆる「造化の三神」とも呼ばれます。この造化の三神に続いて、さらに「まだ地上世界が水に浮かぶ脂のようで、クラゲのように混沌と漂っていたときに」「泥の中からが芽を出してくるような勢い」で二柱の神様が誕生します。

・宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
・天之常立神(あめのとこたちのかみ)

やはり漢字も読みも難しい。。以上の五柱の神様は特に別天神(ことあまつかみ、別天津神とも)と呼ばれ、神様の中の神様という位置づけではありますが、ただ幸い(?)にも、今後の神話の展開で表立って登場しませんので(時々出てくる)、名前を完全に覚えておく必要性は薄いかもしれません。

しかし、アドバイザー的には以下の二柱の神様(二柱とも「造化の三神」の一角)たちが時々顔を出してきます。

・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
・神産巣日神(かみむすひのかみ)

とりあえずはこういう神様たちが生まれました、ということで次に進みましょう。

ただ、最後の天之常立神(あめのとこたちのかみ)は高天原そのものを神格したものとも考えられ、その誕生によって、高天原がチョー神聖なものになった、という風には考えられるかもしれません。続いてあらわれる神様と対をなしているという点でも、ある意味分岐点と呼べるかもしれません。

さて次に登場するのが、次の二柱です。

・国之常立神(くにのとこたちのかみ)
・豊雲野神(とよくもののかみ)

先ほどお話した、天之常立神(あめのとこたちのかみ)と一字違いの国之常立神(くにのとこたちのかみ)が登場します。追々説明しますが、日本の神話には大きく分けて天つ神、国つ神というに系統の神様が登場しますが、その分かれ目かもしれません。

この二柱まで、今まで登場した七柱の神様には性別はなく、独神と呼ばれています。この次から、男神・女神のペアが五代(5組のカップル)、続々と誕生していきます。別天津神の五柱を除くそれ以降の七組(独神の二柱が各一組計二組、カップルが五組)十二柱(独神二柱とカップル二柱が五組で計十柱)を総称して、「神世七代」と言います。

「神世七代」の最後に登場するカップルの神様が、

・伊邪那岐神(いざなぎのかみ=イザナギ) 男神
・伊邪那美神(いざなみのかみ=イザナミ) 女神

となります。

この二柱(というよりは、その時はイザナギ一人であり、イザナミは黄泉の世界でしたが)が天照大御神(あまてらすおおみかみ=アマテラス)の親であり、その孫が葦原の中つ国(高天原と黄泉の国の間にある世界、すなわち日本)に降臨(いわゆる天孫降臨)した邇邇芸命(ににぎのみこと=ニニギ)であり、その子孫に初代天皇・神武天皇がいます。


【関連キャラ】
イザナギ - 日本のとーちゃんはオクテだった?
イザナミ - 自分から男を誘う積極的な女神
タカミムスヒノカミ - 神の中の神、アマテラスの分身?

【古事記の神・人辞典】
アメノミナカヌシノカミ - 造化の三神、別天津神の一柱。
タカミムスヒノカミ - 造化の三神、別天津神の一柱。
カミムスヒノカミ - 造化の三神、別天津神の一柱。
ウマシアシカビヒコヂノカミ - 別天津神の一柱。
アメノトコタチノカミ - 別天津神の一柱。
クニノトコタチノカミ - 神世七代の一代目
トヨクモノノカミ - 神世七代の二代目
ウヒヂニノカミ | スヒヂニノカミ - 神世七代の三代目。大地が徐々に出来上がっていく
ツノグヒノカミ | イクグヒノカミ - 神世七代の四代目。生物が発成し育つ
オオトノジノカミ | オオトノベノカミ - 神世七代の五代目。大地が完全に凝固した
オモダルノカミ | アヤカシコネノカミ - 神世七代の六代目。人体の完備
イザナギ | イザナミ - 神世七代の七代目。国産み、島産み、神産み
 

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「神社と古事記」

 http://www.buccyake-kojiki.com/archives/1000331655.html 

から参照引用しています。


 

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